BCG Henderson Institute

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日本が2030年とその先に向けて経済成長とウェルビーイングを高いレベルで実現するためには、企業がグローバル競争力を向上させることが欠かせません。しかし、1980年代に「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われた絶頂期以降、日本企業は長きにわたって苦しみ、「失われた30年」から脱しきれず今に至ります。急速に変化する世界情勢の中で、グローバルのリーディング・ポジションをどのように奪回・確立できるのでしょうか。日本企業がめざすべき「Future Winning Model」について、前後編に分けて考察します

シリーズ前編では、日本企業が全体的に各種財務指標や投資面で欧米企業に劣後していた背景には、「グローバル標準の成功要諦」を十分に押さえられていなかったことがあると明らかにしました。

一方で、成功要諦で示した要素を実現し、競争優位を築いているベストプラクティス企業も存在し、今回のシリーズ後編ではまず、そうした企業がどのように成功をつかんできたか、具体的な事例を基に見ていきます。事例をひもといていくと、ベストプラクティス企業は要諦を押さえたうえで、日本企業に認められる特徴を独自の強みへと進化させていることがわかりました。さらに、長期的なトレンドへも目配りすべく「未来に向けた成功要件」を考察したうえで、Future Winning Modelをいかに実践するか、なすべき4つのアクションを提示します。 

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